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「Giants Sucks!」、 こんな声を耳にして、余計に、私は「結果に目を背けずに、San Francisco Giantsを応援するぞ」という強い気持ちで満ちあふれています。 かつての阪神タイガーズファンの「やるせない、さらに自虐的な気分」が、ほんのちょっぴり理解できた日曜日でした。「16-0」という記録的な情けないゲームで負けたGiantsを、私は、今シーズンはとことん応援します。 A's (Oakland Athletics) のインターンをしているMBAのStudentのお誘いで、久しぶりにオークランドに足を運び、ベイブリッジシリーズを観戦しました。全身オレンジずくめの私は(オレンジ色のシャツ、サンダル、バッグ、Giantsのキャップとウィンドブレイカー)、切符きりのおじさんから「正真正銘のGiantsのファンだ」というお墨付きをもらい、ゲートをくぐり、グリーンとイエローのA'sファンでいっぱいの席に腰を下ろしました。ゲーム開始前から、Giantsのバッティング練習では、大きな声を飛ばし、その日は、朝から面白いフレーズを思いつき、ハンドライティングで書いたバナーを持参しました(「Pitch to Barry」。意味は、Barry Bondsを敬遠するピッチャーをやじるフレーズですが、今、彼は故障中なので、投げろと言っても投げれないシチュエーションで、かなり凝ったユーモアとなるはずでした)。このバナーを出す場もないほどの、悲惨なゲームで、こんなゲームはさすがの私も初めて経験しました。 しかし、すでにSBC Park に夫2人で墓石*を建てた私は(勝手に墓石と呼んでいますが、もちろん寄付した記念のタイルです)で、何が何でもGiantsを応援します。今年のゲームを観るAttitudeは、「サンフランシスコにメジャーリーグのベースボールチームがあることを誇りに思う」というぐらいのリラックスしたレベルで、良いと思っています。あのHeart Breakの2002年のワールドシリーズを逃したGiantsは、こうした宿命とも言える、厳しいシーズンが、何年間は続くのは「想定の上」のことでので、しばらくはこれを甘んじて受けます。 Ballparkの緑は、どんな球場、どんな試合でも、限りなく美しく、ホットドックは、限りなくおいしいと感じます。ゲームの結果を知っているカモメが、すでに6回ぐらいから、Ballparkの上空を旋回するのも、ベイエリアらしい風景です。子供やおじいちゃん、おばあちゃんが楽しげに観戦するシーンは、まさにアメリカの文化を感じさせます。 インターンの知人は、ゲーム前の「星条旗を永遠になれ」を聞いた後、「いつもこれを聞くと、鳥肌が立ちます」と言っていましたが、Ballparkに来た4万5000人近くのファンの「誇りと尊敬」が、あの瞬間、アメリカの旗と歌に凝縮されるので、そうしたゾクゾク感が、私たち外国人でも感じるのだと思います。 勝敗は、二の次にして、気分は「私をBallparkに連れてって」という感じで、ゲームの悲惨さも、帰りの車の中では、「まあ、いいっか」という気持ちに変わっていました。ベースボールは、「Have a fun」、この気楽さで観るのがちょうど良いのかもしれません。 *私たちの墓石:SBC Parkの横に、Giantsの名選手McCoveyを記念した小さな公園があります(McCovey Point and China Basin Park)。このパークの設営のための寄付を、私たち夫婦はしており、Section 37 には、「David & Hisami Rasmussen Go Giants! 」という、石があります。私の義理の3人の子供たちには、私たち2人が死んだら、太平洋に灰を投げてしまう予定なので、Giantsのゲームを見に来た帰りにMcCovey Parkに寄って、私たちの墓石に花でも置いていってと、言ってあります。 地元のファンとチームの結びつきに、メジャーリーグは非常に心を配っており、こんなところが私がベースボールを好きな理由です
by hisamioh!
| 2005-06-28 15:57
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