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「人の顔」は、記憶の奥底にあっても瞬時に蘇る、思わず絶句するぐらい、今日はこれを実感しました。 私が連載レポートを書いている「宣伝会議」の3月15日号が送られてきて、何気なくめくったページにあった写真を見て、「私はこの人を知っている」と思い、その横にあった名前に視線をそらせた瞬間、彼が私の中学時代の同級生だと、わかりました。34年ぶりに見ても、彼の顔は中学時代の面影を残しており、人は変わるようで変わらないものであるようです。 以前も何気なく、インターネット上の記事で、見覚えのある名前と顔が見つけ、小学校の同級生であることを発見しましたが、この時も36年ぶりに見ても、すぐに彼であることが認識できて、今さらながら、人間の「顔認識能力」には、驚かされます。 このことに触発されて、人間の顔認識能力をちょっと検索したら、www.realusr.comのWhite paperに以下のことが書かれていました。 ・人間の赤ちゃんは生後1時間で顔認識できて、どの顔を見るのを好むかを示すことができる ・人間の赤ちゃんは生後2日で母親の顔を見分けることができる ・人間はよく知っている人の顔を、1秒の2万分の一で認識できる(Twenty thousandths of a second = 20 ms) ・ある実験では、35年ぶりの同窓会で90%の参加者が顔を正しく認識できた この3番目の経験を、私は「宣伝会議」の記事によって経験して、1人で大いに驚いています。 この顔認識は、後から獲得する後天的な能力とは異なり、先天的な能力なので、人間が動物として生き抜くための重要な能力です。社会的な動物として、「社交」を一生涯していく人間にとって、「この人は自分にとってどういう意味を持つか?」を瞬時に見分ける、もっと簡単にいうと「敵か味方か?」といったことを、時間をかけずに行えれば、事前に相手に対して適切な行動や態度をとることが可能になります。 まあ、そんなことを考えながら、改めて中学時代の同級生の顔を眺めていたら、当時の他の友人たちの名前と顔が次々からと思い出し、思わず、いろんな人の名前をGoogleしてしまいました。世界はつながっている。そんなことを日々実感する毎日です。
by hisamioh!
| 2006-03-31 08:10
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