ひさみをめぐる冒険
2008-03-02T08:36:48+09:00
hisamioh!
米国在住日本人「大柴ひさみのつぶやき」JaM Japan Marketing LLC
Excite Blog
ブログ「ひさみをめぐる冒険」のURL移行のお知らせ
http://hisamioh.exblog.jp/3949341/
2006-10-06T00:35:00+09:00
2008-03-02T08:36:48+09:00
2006-10-06T00:35:57+09:00
hisamioh!
未分類
以前から私の書籍の告知で使用してきたドメイン「www.hisami.com」に、このExciteで書いてきたブログを、すべて移行しました。
このExciteのブログの仕組みですと、メンバーにならないと投稿ができないというコメントをいただいており、もっと簡単にコメントができる仕組みに、使用することを決めました。
大変お手数ですが、ブックマークやRSSでこのURLを記録している方は、ブログのURLを、「www.hisami.com」に、変更していただくようお願いします。
よろしくお願いします。
大柴ひさみ]]>
Tatoo(刺青)社会アメリカ?
http://hisamioh.exblog.jp/3675739/
2006-08-31T05:08:00+09:00
2006-09-01T08:31:28+09:00
2006-08-31T05:08:02+09:00
hisamioh!
未分類
The Journal of the American Academy of Dermatologyによると、なんと米国の18-50歳の成人のうち、24%が、何らかの刺青をしており、2003年の15%から急増していることが報告されました。これって、4人に1人は刺青をしていることなり、どうやらアメリカは刺青現象が急速に進行しているようです。さらに、これを18-29歳の若年層に狭めると、数字は36%にも跳ね上がります。
宗教的な理由から禁止されていた刺青が、ここまでメインストリームに現れてきたことは、現代のトレンドのひとつの方向性を示唆しているようです。かつては刺青をすることは、「強さ、ワイルド、自由、そしてユニークである」といった自己表現でしたが、今は、私の周囲の友人たち(30代から50代の平均的な米国女性たち)から、「ひさみはどうしてTatoo(刺青)をしないの?」と、聞かれるぐらいに、完全にカジュアル化しています。
私が通うジャザサイスでも、ローライズのボトムだと見えるように、背中のウエストの下のあたり、花や蝶あるいは自分の星座などのモチーフを入れている人たちを見かけます。アメリカ人のユニークでありたいという欲求は、強烈ですが、こうした刺青の急速な一般化を見ていると、刺青は、単なるアクセサリー、ファッションとなってしまった、そんな気がします。
刺青の起源は、日本では縄文時代まで遡りますが、時代や場所によって、見方がずいぶん異なります。ニュージーランドのマオリ族などに見られるように、もともと民族、部族の象徴するシンボルとして、用いられていましたが、日本では江戸時代に、犯罪者に縄状の「入れ墨」をしたことから、犯罪を象徴するものとして見られがちです。
ただし、とび職なども彫り物(入れ墨と区別して読んでいます)を入れており、小泉首相の祖父で、「刺青大臣」と呼ばれた護憲運動の政治家小泉又次郎は、実家の小泉組(とび職)を継ぐために、全身に昇り竜の刺青をいれており*、必ずしもヤクザだけが、刺青を入れているわけではありません。個人的には、子供の頃、父親に連れられて銭湯の男湯で、いろんな彫り物(=刺青)を見た記憶がある私は、「倶利伽羅紋々(くりからもんもん)って、きれいだな」と思っていました。
*小泉又次郎は、逓信大臣となって、天皇陛下に拝謁の機会があり、刺青を見せてほしいと言われて、「見せるようなものではありません」と陛下に断ったということです。
まあ、米国のTatooは、日本の刺青とは、異なるポジショニングで、倶利伽羅紋々とは比べ物ならないほど、「簡単、早い、痛くない」、WallMart化されたファッションです。それを日本と比較するのは、お門違いなのかもしれません。
しかし、恋人や配偶者の名前を入れる人てもいるけど(アンジェリーナ・ジョリーは、今の夫ブラッド・ピットの前の夫の名前を腕に入れていました)、後で別れる可能性があることを考えると、そこまで簡単にコミットメントはできないじゃないのと、思わず言いたくなります。
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仲良し組のボードメンバー
http://hisamioh.exblog.jp/3675564/
2006-08-31T03:28:00+09:00
2006-08-31T03:46:16+09:00
2006-08-31T03:28:55+09:00
hisamioh!
未分類
AppleのCEOのSteve Jobs は、エリックのことを以下のように話しています。
「Like Apple, Google is very focused on innovation and we think Eric's insights and experience will be very valuable in helping to guide Apple in the years ahead」
エリックもスティーブとアップルのことを、以下のように大いに褒め称えて、就任を喜んでいます。
「Apple is one of the companies in the world that I most admire」、「I'm really looking forward to working with Steve and Apple’s board to help with all of the amazing things Apple is doing」
アップルのボードメンバーには、元副大統領のAl Goreも、アドバイザーでいることを考えると、彼らを結びつけるキーワード「Innovation」は、彼らのレゾンデートル(raison d'etre:存在価値)みたいです。
アップルは、今米国で大きな問題となっているストックオプションスのバックデイト企業121社の一つとして、SECの調査が入っている最中です。特に企業規模からいうと、アップルは、UnitedHealth Groupと、Home Depotに続いて、市場価値が3番目に大きい会社で、知名度から考えると、何らかの違法行為が発覚した場合のインパクトは、かなり大きいものとなります。スティーブが創設したPixarも、この問題でひっかかっており、すでに、Brocadeでは、元CEOの逮捕にも発展しており、いろんな側面から、予断は許せません。
エリックがアップルの役員の給与や賞与策定委員会のディレクターになるかどうかは、わかりませんが、仲良し組みがボードメンバーになるのは、前述のストックオプションも含めて、第3者として冷静な判断ができるのか?とも思います。現在の米国のビジネス社会では、CEOの給与や賞与が異常なほど高額であるということは、私もこれまでも何度も書いてきましたが、この判断のキーを握るは、ボードメンバーですし、その意味でもボードの選出は重要な意味を持ちます。また、グーグルの広告収入によってiTuneのサービスがサポートされていることを考えると、単なる仲良し以上にビジネスパートナーとしての緊密感も、気になります。
また、私はいつも思いますが、こうした著名なボードメンバーは、自社の超多忙な仕事もあり、そういう人たちが他社のボードとして十分働ける時間があるのか?という素朴な疑問が生まれます。私のところには、今のところ、誰もボードメンバーになって欲しいという依頼が来ないので、自分自身はそんな心配をする必要がないのですが(笑)、他人事とはいえ、ご近所の隣組の仲良しぶりは気になります。
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食い逃げ客
http://hisamioh.exblog.jp/3633690/
2006-08-24T08:15:00+09:00
2006-09-01T08:36:33+09:00
2006-08-24T08:15:54+09:00
hisamioh!
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飲食業界における食い逃げは「無銭飲食」で、基本的に食べた分だけのお金がなくて、払えない人を指しますが、コンサルティング業界の「食い逃げ客」は、「お金はあるけれども、コンサルテーションの価値を理解せず、目に見えないナレッジに、金銭を払う意志のない潜在クライアント」を意味します。
時間チャージの鬼ともいえる「弁護士」は、潜在顧客に対して、最初のプロフェッショナルな相談を、イニシャルコンサルテーションとして、フリーで行います。この場合は、時間を限っており、顧客の抱える問題の核心に触れる回答は、もちろん提供しませんが、少なくとも自分がプロとして深度のあるナレッジを持つことを相手に伝えるべく、ある程度のアドバイスは与えます。
友人の弁護士によると、潜在顧客の中でも、このフリーのイニシャルコンサルテーションを大いに利用して、いくつもの弁護士事務所を、たずねまわって、いろんな角度から弁護士のフリー・アドバスを収集して、結果、どの弁護士とも有償の契約を結ばない人や企業もいると聞いています。確かに大手の弁護士事務所の時間フィーは高く、私も弁護士と話すときには、なるべく簡潔に要点だけを伝えようとして、いつのまにか早口になっていまい、砂時計の砂が落ちていく時間感覚の恐怖を味わいます。JaMの担当の弁護士は、誠実で話し好きで丁寧な好人物ですが、私たちのこの時間チャージへの恐れを知っているので、この話はチャージしないから大丈夫と先に断って、時候の挨拶やら近況アップデイトしてくれます(笑)。
コンサルティングワークも基本的には、弁護士と同様に時間チャージで成り立っています。JaMの場合は、クライアントが日本企業の場合が多く、この時間チャージシステムがなじみにくいのが現状です。特に日本の文化が「時間をかけて、じっくりと」という価値観を持っており、米国のビジネスパーソンがビジネスシーンで最も嫌う「Waste my time(自分の時間を無駄に使った)」という正反対の価値観とのハザマで、JaM自身が使う時間は、半端な時間ではありません。そして、残念なことに、その莫大な時間をチャージできないことが多く、思わず「弁護士だったら」と口走ることもしばしばあります。
ただ、これもうちのニッチなビジネスのポジショニングゆえなので、ある程度あきらめていますが、最近はイニシャルコンサルテーションをとっくに超過して、ほとんど無料でJaMのナレッジや情報を収集して、最後は突然連絡もないまま「食い逃げ状態」で、いなくなる企業も出てきています。メールやファイルなどの書面にしなくても、対面や電話で話したナレッジや情報は、日頃から多大な時間をかけて収集分析している、JaMの商品です。そうした目に見えない「intangible asset」で、ビジネスをしているのが、うちの生業です。その無形の商品を無償で得て、突然音信不通になる、こうした「食い逃げ客」に何度も会うと、Energizerとして有名な私も、Energy Vampireにあったように、エネルギーを吸い取られてしまいます。
日本出張の際にも、情報交換しましょうと言われて、企業とミーティングする機会が多くあります。ただし、ほとんどの場合は、私の「インスタント米国最新マーケティング情報セミナー状態」で、あまり相互の情報交換は行われません。もちろん将来のビジネス獲得のための投資として、割り切ってやっていますが、これも何度も続くと、だんだんヘタってきます。
情報やナレッジの重要性は、昨年亡くなった偉大なる社会学者のドラッカー教授が強く指摘しています。製造業的なメンタリティーから脱して、「intangible asset」、すなわち、人間そのものを、「Asset(資産)」として捉えて、ビジネスをする、このAttitude(姿勢や態度)が大切だと思います。
CGM Big Bangの時代です。「食い逃げ」ばかりしていると、あっという間にその企業のBad Mouth(悪口のWOM)が広がります。
「食べた分だけ、料金はきちんと払いましょう」
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Just Do It!ですよ、ゴアさん。
http://hisamioh.exblog.jp/3633567/
2006-08-24T07:25:00+09:00
2006-08-24T07:31:12+09:00
2006-08-24T07:25:12+09:00
hisamioh!
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日曜日のSF Chronicleに、ゴア元副大統領の「言行不一致」に関する記事が出ていました。
うちの夫が盛んに「Aha! Aha!」とつぶやいているのを小耳に挟んで、すぐに記事を読みましたが、USA Todayのポイントは「ゴアさん、あんた、言っていることとやっていることが違うんじゃない!」という批判です。地球温暖化の警告を発する映画「An Inconvenient Truth」で、エコ・エヴァンジェリストとして、環境破壊を阻止しようと呼びかける本人が、ナッシュビルの20部屋もある1万sqtの豪邸ではエコフレンドリーとは程遠いエネルギーの無駄遣いをして、環境保護区に近いエリアの採掘するオイル会社の株式を持ち、公害の原因を作りかねない鉱山会社からロイヤリティをもらったりと、ずいぶん「埃」が出てきています(この記事への反論はゴアのサイトですでに掲載されています)。
人間は聖人君子には程遠いものですので、誰でも「叩けば、多少の埃が出る」のは当たり前です。でも、世界中の注目を集める中で、エコ・エヴァンジェリストとして、パブリック・デビューを果たす以上、自らの「埃」は、十分はたいて、きれいになって、出てくるべきです。
このCGM Big Bangの時代です。人は「面白いストーリー」を見つけると、すぐにバイラル化して、瞬時に広げていくツールを持っています。そうです、今、私は、まさに、それを実行しています。映画の「An Inconvenient Truth」は、ブログ・マーケティングによるWOM (Word of Mouth)で、大いに成功したケーススタディとして、いろんな方面から注目を集めていますが、ゴアにとって、彼の実際の私生活は、どうやら映画とは違った意味で、「An Inconvenient Truth」なようです。
そう言っているだけでなく、やんなきゃだめです。
「Just Do It!」です。
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優れたジャーナリストの視点は「凄くて、わかりやすい」
http://hisamioh.exblog.jp/3620987/
2006-08-22T05:15:00+09:00
2006-08-22T05:49:26+09:00
2006-08-22T05:15:07+09:00
hisamioh!
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日経ビジネスのオンラインサイトで、月2回のコラム連載が始まります。ここでは、WOMM (World of Mouth Marketing)を中心とした米国のオータナティブなマーケティング事情を書く予定です。第一回は8/22ごろの掲載予定です、タイトルもまだ決定していませんが、詳細が決まり次第ブログします。
宣伝会議の毎月15日号に「米国最新マーケティング事情」も連載しており、JaMのサイトのビジネスコラムとニュースレターをあわせると合計5本の連載がノルマとなり、その間このブログの更新もあります。以前、ビジネス誌の編集者の方が、「書くことを仕事としているので、仕事以外でものを書くのはしんどいんで、ブログは書きません」ということを、話していましたが、それの逆を行くように、ブログまでしています。
ただ、私の本業はマーケティングのFacilitator(ファシリティター:促進者)ですので、純粋なライターの方とは違うので、いいのかもしれませんが…
普段あまり日経のオンラインサイトを読んでいなかった私ですが、久しぶりにじっくりいろんなページをクリックしながら読んでいって、立花隆さんの「メディアソシオ - ポリティックス」に、ぶつかりました。靖国問題、小泉政権、天皇制、ライブドア問題など、さまざまなIssue(立花さんはイッシューとカタカナで表記しています)の本当の問題点や意味を、明晰な文章で、ばっさりと書き下ろしており、久しぶり中身のある文章を読んで、大いに満足しています。長年積み上げてきた深いナレッジや歴史観を踏まえながらも、素人でもわかるように説明しており、改めて立花さんの視点に、関心しました。
オンライン上で情報収拾することが多いと、どうしても普段自分が関心あることやビジネスで関係のあることにしか目がいかなくなる傾向があり、情報摂取の形態にバランスが欠けてきます。特に日本の政治問題は、米国での日常生活とのかかわりが薄いため、かなり遠い距離を感じており、 興味が薄いのが現状です。
ただ、改めて立花さんの視点で、小泉首相の靖国参拝問題や、昭和天皇の靖国参拝への不快感などを読み込んでいくと、なるほど、なるほどと、目から鱗が、ポロポロ落ちていきました。彼の得意とする「田中金脈問題」への視点もふんだんにちりばめられて、久しぶりに私の日本人血中濃度が高まり、時を忘れて読み続けてしまいました。
CGMのBig Bangで、素人ジャーナリストが跋扈する時代ですが、優れたジャーナリストの視点は、やはり「凄い」です。]]>
ウエイトレスからJett-Setterになった後は…
http://hisamioh.exblog.jp/3596897/
2006-08-18T08:53:00+09:00
2006-08-19T09:13:42+09:00
2006-08-18T08:53:42+09:00
hisamioh!
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コーポレイトガバナンスが死語になったとと思われるぐらいに、1990年代後半から2000年初頭にかけて、多くのWhite Collar Crime(ホワイトカラークライム)が起きましたが、その中でも会社のお金でとてつもない贅沢な暮らしをしていたのが、このコズロウスキーです。彼は、妻のカレンの40歳の誕生日に、地中海のサルディナ島で、200万ドル(2億3,200万円)の古代ギリシアのトーガをまとった大パーティをしたので有名です。このパーティの模様は、今でもオンラインヴィデオで見られます。
コズロウスキーは、元CFOのMark Swartzとともに、合計6億ドル(696億円)を横領しており、彼個人は1億67,00万ドル(193億7,200万円)の負債返済を抱えています。彼は1,700万ドル(19億7,200万円)で購入したNYマンハッタンの高級コンドミニアムを、負債返済のためにすでに売却しています。彼の異常なお金の使い方は、そのコンドミアムに使った以下の数字を見るとわかります。
コンドミニアム購入金額: 1,700万ドル(19億7,200万円)
・300万ドル(3億4,800万円)のアップグレード費用
・1,100万ドル(1億2760万円)の家具およびインテリアデコレーション
インテリアデコレーションの中で特筆すべきもの
・6,000ドル(69万6,000円)のメイドのバスルームのシャワーカーテン
・1万5,000ドル(174万円)の傘たて
・1万7,000ドル(197万2,000円)の旅行用のトイレットボックス
・5,960ドル(6,913円)のベッドシーツ(2セット)
・6,300ドル(7,308円)の裁縫バスケット
この中でも、特に有名なのが、6,000ドルのシャワーカーテンです。我が家のシャワーカーテンは、20ドルにも満たない安ものですが、シンプルで機能的で、4年ぐらい使っていますが、何ともありません。我が家のカーテンの300倍の価値のあるシャワーカーテンとは、どんなものか、興味はありますが、絶対に買いたくありません。
このコズロウスキーは、Boca Ratonというフロリダのリゾート地にも会社から利子なしのローンで、3,000万ドル(34億8,000万円)の高級邸宅を所有しており、そこに住む妻のカレンは、自身の資産を守るために、離婚申請に踏み切ったようです。彼女は、離婚によってコズロウスキーの資産の半分と生活費の援助を獲得して、彼女の資産が負債返済金に回らないようにするために、申請しています。
彼女は、1990年代に高級レストランでウエイトレスをしていた時代に、コズロウスキーと知り合い、お互いに離婚した2001年の5月に結婚しています。コズロウスキーは、その後フロリダに、彼女ためにレストランを購入して、経営させています。彼との結婚によって、プライベートジェット機で、世界を駆け巡るJett-Setterとなったカレンですが、皮肉なことに、彼と離婚することによって、その獲得した地位を守らなけれならない羽目に陥ったようです。
一般常識から考えたら、誰でも、自分の誕生日に、亭主が200万ドル(2億3,200万円)を使って、パーティを開くと言ったら、「あんた、アタマがおかしいんじゃないの?」、と言うはずです。しかも、コズロウスキーは、パーティに多くの会社のエグゼクティブが参加するから、これは会社が費用を出すと言ったというのですから、開いた口はふさがりません。
20ドルのシャワーカーテンしか知らない私ですが、その満足度は、多分6,000ドルにひけをとらないと思います。この2人のストーリーを聞くと、お金の意味は、本当に人によって、全然違う価値をもつんだなと、実感します。
今、シリコンバレーは、ストックオプションのバックデイトのスキャンダルや、バブル的なWeb2.0のばか騒ぎなどで、人の強欲さが目につきます。普通の庶民感覚を失うぐらいに、ばかげたお金をそういった人に払うのは、やめて欲しい、と思わず、怒鳴りたくなります。
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Inluencer(インフルエンサー)を探せ
http://hisamioh.exblog.jp/3535258/
2006-08-08T23:47:00+09:00
2006-08-09T01:39:00+09:00
2006-08-08T23:47:48+09:00
hisamioh!
未分類
この話は、手術前と手術後の2回のブログで書いており、、私の手術後の目の保護のためのゴーグルをかけた写真は、シリコンバレーの友人たちに「そこまで見せるか!」とあきれられたくらい有名です(自分で見ても、いまだに笑えます)。
それから、早一年が経ちましたが、私のLasikPlus手術の影響は、大きかったらしく、実際に2人の知人が、すでにDr.Simonの手術を受けて、眼鏡・コンタクトレンズフリーになっています。彼らも以前からLasikのことは考えていたけれども、手術を受けるトリガーがないままでいた中、私の体験を知り、すぐに私に連絡して、その日のうちにドクターのアポイントメントを取っています。費用は私の場合で約3,000ドルかかりましたので、私の体験談が6,000ドルのセールスをDr. Simonにもたらしたことになります。
これがインフルエンサーによるWOM (Word of Mouth:クチコミ)の凄さです。日本の友人・知人、上記2人以外の米国在住の友人知人からも、いろいろな問い合わせがあり、自分の体験に基づくブログがWOMを創出して、大きな影響を与えたことを改めて、実感しています。
現在は「情報のBig Bang状態」で、一般消費者はどれを信じていいのか、わからないのが実情です。そうした状況下で、最も信頼できるのは、自分が個人的に知っている人で、常にいろんな情報やナレッジを持っていて、それを属するコミュニティでシェアしようとする人、それが「Peer Influencers(ピアインフルエンサー)」です。米国では10人に1人いると言われており、「情報のGate Keepr(門番)/情報のろ過装置」の役目をしています。人は自分の信頼する人の言葉によって、すぐに意思決定して行動に移します。これが「インフルエンサーによる深度のある影響力」で、広告や単なるバズが認知レベルのリーチでとどまり、意思決定や購買行動まで影響を及ぼさないことと大きく異なる点です。
これをWOMM (Word of Mouth Marketing)として活用した場合のポイントは、以下です。
1)ターゲットユーザの中で、インフルエンサーを発掘して、リクルートする。
2)インフルエンサーに、製品を体験させて、彼らがその製品と感情的な結びつき(=Bonding)ができるような仕組みをつくる。
3)インフルエンサーに、その製品とのBondingの話を、他に広める「ツール(私の場合はブログ)」を与える。
4)さらに、インフルエンサーがWOMすることの動機付けのために、友人に紹介・説得した際に、何らかの報酬や満足感(これは金銭ではなくむしろ製品、あるいはドネーションなどの社会還元型のもの)を与える
LasikPlusは、ビジネスとして、私に上記のプロセスを踏んだWOMMで、アプローチしていないので、私のストーリーはOrganicなWOMを創出しただけで、Umplifiedされるためのマーケッターの手は何も入っていません。視力矯正手術のように、高額で潜在ユーザが「手術への恐れ」という大きなバリヤを持つ製品やサービスは、このWOMMの手法をうまく活用することが、最も効率的で顧客獲得率の高いものだと思います。
自分がインフルエンサーの資格があるかどうかは、またその定義によって、論議のあるところですが、体験主義の私のストーリーは、私が属するコミュニティの間で「Social Currency(社会的な通貨)」として、多く流通しており、どうやら信頼されているようです。
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「MySpace.com」現象
http://hisamioh.exblog.jp/3528868/
2006-08-08T05:49:00+09:00
2006-08-08T07:17:13+09:00
2006-08-08T05:49:53+09:00
hisamioh!
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そんな中で、HitWiseの調査分析によると、7/8の週末で、とうとうMySpace.comは、米国の全インターネットの訪問数の4.46%を占めて、米国のNo1ドメインとしてランキングされました。Hiwizeによると、MySpace.comは、6月のSNS(Social Netwrking Site)の訪問数の79.9%を占めていて、単なるSNSを超えて、「現象化」しています。
今まで、最も訪問数の多いドメインだった「Yahoo! Mail」を抜いて、首位に躍り出たMySpace.comは、2004年ではインターネットの訪問数のわずか0.1%に過ぎず、過去2年間で訪問数は4300%も伸びて、対前年月比132%増となっています。Hitwizeのチャートによると、Google.comの訪問数は6月、7月と3.8%から4%の間でほぼ横ばいという中で、MySpace.comは、6/3週にGoogle.comを抜きさって以来、4.4%台をキープしています。
このMySpace.comの現象化は、親の立場からすると、論議の呼ぶところで、子供たちの無防備な個人情報の掲載による犯罪化への恐れは以前から多く指摘されていますが、ユーザである当事者の子供たちは一向にお構いなく、友だちを招待し続けているようです。
こうしたCGMの洪水を見ていると、原始の時代に「火」を発見した人類を思い起こします。人間という動物は、今も昔も変わらず、「ツール(道具)」を持つと、大喜びでどんどん使うDNAがあるようです。21世紀の「Naked Ape(=Dr. Desmond Morrisによると、人間は裸のサルである) 」は、テクノロジーによって、SNSのような「ツール」を獲得してしまい、一種の中毒化状態で、ガンガン使っています。このBig Bamgは、簡単に終わらないようです。
以下の絵は、1950年代にDr. Morrisによって励まされて、生涯400枚の絵を描き続けたチンパンジーのCongoの作品です。Congoの作品の総販売額は £14,000(約206万7000円)となり、プロの絵描きとして成功しています。人間も猿も「ツール」を持つとどんどん使うようです。
「すばらしい!」
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クルマで1,500マイル (2,414km) をぶっ飛ばしてきました
http://hisamioh.exblog.jp/3491073/
2006-08-03T01:22:00+09:00
2006-08-03T03:16:27+09:00
2006-08-03T01:22:18+09:00
hisamioh!
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結婚式の前日は、花婿の両親の所有するRanch(牧場)でパーティがあり、100人ぐらいの招待客は、全員ウエスタン姿で集まり、クレイ射撃、カヌーイング(牧場にはクリークが流れていて、カヌー漕ぎができます)、スクウエアダンス(プロのDJがいるので誰でもウエスタンのダンスが踊れます)を楽しみ、私も初めてショットガンでクレイを撃ち、ガンの重さとその衝撃に驚きました。
翌日はSLCのスキーリゾートAltaで結婚式。花婿と付き添いの男性たちは全員スコットランドのキルトを着用し、バグパイプが流れる中、美しい峡谷での式でした。私は、最初に花嫁の継母として、キルト姿の男性に腕を組まれて登場し、最後に、夫が花嫁の母(夫の前妻)と、花嫁を両側から支えるようにして登場して、花婿に花嫁を手渡しました。日頃は陽気な義理の娘も、さすがに感激の様子で涙ぐんでおり、花嫁の伯父(彼は当日モンタナを午前3時に出て、SLCに午後4時に到着するというハードスケジュール)による結婚の祈りと誓いも滞りなく終わり、その後は夜10時過ぎまで、延々とパーティが続きました。ライブバンドのダンスで盛り上がり、花婿の友人たちはキルト姿のままプールに投げ込まれ、最後は参加者全員が持つ花火の中を、花婿と花嫁が駆け抜けるなど、アメリカぽい結婚式となりました。
戻った翌朝は、行く前からかかりっきりだったWOMMAのレポートの最終編集に明け暮れて、オーストリアに滞在中の関係者と電話内容を確認しつつ、何とか夜までに完成し、これも無事に日本に送りました。また、不在中のJaMのビジネスに関しては、日本滞在中のビジネスパートナーと、IMとEメールでチャットしながらディスカッションして、これも懸案がうまく動いているようで、一安心しました(しかしIMは本当に便利。彼女は日本の野尻湖畔のキャビンでWiFi環境でラップトップを使用していますが、Yahoo!のIMでは、スピードも含めて、全然問題なく使えました。まるで、いつもと同じように、San FranciscoでIMをしている感じで違和感も何もなく、テクノロジーの便利を実感しています)。
たったの5日間でしたが、コンピュータから離れて、ロードトリップに出かけたのは正解でした。今回はまるまる2日間、クルマの中で過ごしましたが、いつものことながら、カリフォルニアとネヴァダの州境のシエラネヴァダ山脈を越えてフリーウエイ(I-80)を、最高速度75マイル(120.7km)にセットして、クルーズコントロールでひたすらSLCに向かって走るのは、太平洋をセーリングしているのに近い感覚で最高です。
我が家のクルマがかなり老体になってきており、今回はスバルレガシーのOutbackの新車をレンタルしてドライブしました。非常に安定しているクルマで、リアルタイムの燃費、走行中の平均燃費、次回の給油までの距離、屋外の気温など、我が家の11年前のレガシーのンワゴンにない機能が満載で、数字を読みながら大いに楽しみしました。1ガロンが3ドルを超える状況下の米国で、今、最も気になる燃費も平均25mpgと、効率よく走ってくれるため、思ったよりガソリン代がかからず、大満足です。
今朝の新聞で、トヨタが初めて月間の販売台数でフォードを1万7,000台抜いたと報告されて、話題になっていますが、燃費がよく信頼できる日本の自動車メーカーの勢いはとどまるところを知らないという感じです。以下は各社の7月単月の販売数字です。
トヨタ: 11.7%増(乗用車部門19.8%増、トラック部門1.3%増)
ホンダ: 6%増(乗用車部門5.4%増、トラック部門6.8増)
日産:19.5%減(乗用車部門14.5%減、トラック部門24.9%減)
GM; 22.2%減(乗用車部門2.7%減、トラック部門31.2減)
フォード:35.2%減(乗用車部門6.7%減、トラック部門44.8%減)
ダイムラークライスラー:37.4%減(乗用車部門23.5%減、トラック部門40%減)
米国では、「クルマ」は日常生活のすべてに深く関係する「足」です。これがないと誰も何もできず、ライフラインに近い感覚です。特にA地点からB地点へ移動する時に、日本のように公共の交通機関が発達しておらず、とてつもない距離をガンガン走らなければならず、クルマとガソリン代は大きく消費生活を左右します。トヨタとホンダの好調さの裏づけは、長期的な戦略に基づいた燃費の良いコンパクト車の品質向上やハイブリッド車の充実など、社員の年金や組合問題で効率化の図れない米国の自動車メーカーを、どんどん置き去りにしているようです。
往復1,500マイル(2,414km) のロードトリップは、久しぶりに、消費者として、米国でのクルマの意味を考える価値のある旅でした。個人的な結論は、レガシーは相変わらず良いクルマで、長時間乗っていても快適で、燃費も良く、ハンドリングもしっかりしていて、ワゴン部分のスペースもたっぷりあって荷物がたくさん収納でき、機能的だということです。また、次回も10年ぐらい同じクルマに乗ることを考えると、我が家の購入候補のクルマのリストには、Outbackを入れておきます。ハイブリッド車も視野に入っており、将来の米国生活を考えると、なるべく石油に依存しないで生きねばとも、思います。
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ブログを書いていない日々「Blogless(ブログレス)」
http://hisamioh.exblog.jp/3404018/
2006-07-18T23:39:00+09:00
2006-12-14T01:49:05+09:00
2006-07-18T23:39:27+09:00
hisamioh!
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昨年の10月にも同様の情けないブログを書きましたが、今回も日本出張、母の米国訪問と滞在、コラムやレポートの執筆などで、6月半ばから7月半ばまでの一ヶ月は「Blogless(ブログレス)」の日々です。
現在もいろんなレポートの締め切りがどんどん迫っていますが、気になっている自分のブログを書かねばという気持ちで、タイプを打っています。
以下はブログ関連のデータです
・2006 年 5 月 3 日時点でのブログ数は 3,770万
・ブロゴスフィアは 5.5 か月ごとに倍増し、インターネット人口の代表格に急進
・新規ブログが毎秒誕生 (1 日あたり 7万5,000)
・ブログのおよそ 95% が英語を使用
・ブログ作成後 3 か月経っても 1,940万 のブロガーが更新を継続
(Source: Technorati and Umbria research)
マーケティングとの関連性から見ると
・ブログは購買者およびインフルエンサーに影響を与える: ジャーナリストの 43% がリサーチや事実参照にブログを使用。33% がニュース速報やスキャンダルの発見にブログを使用。
・WOMはもっとも堅実なインフルエンサー: 初期認識から最終購入まで、購買サイクルの全局面を通じ、WOMがトップ インフルエンサー
(Source: RSCG Magnet & Columbia University, 06 2006, Doubleclick Touchpoints survey)
ここで凄いと思うのは、95%が英語で書かれていることと、ジャーナリストの43%がリサーチにブログを活用し、33%がニュース速報やスキャンダルの発見のソースとしてブログを使っている点です。
私が読むブログはほとんど英語なので、95%が英語であるという事実を意識することはあまりありませんでしたが、もし日本語のブログのみを読んでいると仮定すると、ブログ世界の95%の情報にリーチしていないこととなり、これはちょっとまずい状況だと思います。また、既存のプロのジャーナリストたちがブログを情報源として活用している数字も増大しており、そうしたブロガーに対するジャーナリストたちの真贋を見分ける目利きも重要な観点だと、改めて認識しました。
自分はBloglessな状態ですが、他の人たちのブログは読んでおり、最近面白かったのは
「Valley baby boom」というブログです。シリコンバレーの女性たちが最近目立って子供を出産しているというブログで、シリコンバレーの女性のブロガーAshley Richardが、これはWeb 2.0より先を行く、 アントレプレナー的なシリコンバレーのトレンドだとして、紹介しています。
確かに全米一と言われるぐらいに住宅購入や教育・生活費が極端に高いシリコンバレーで、しかもしょっちゅうレイオフされる可能性があるテクノロジー企業で、子供を持つというのは、並大抵のアントレプレーシップではできない野心的な試みです。それを実行している女性たちは、はっきり言って「凄い」と思います。
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星条旗がはためく五目御飯のようなアメリカ
http://hisamioh.exblog.jp/3316340/
2006-06-29T05:37:00+09:00
2006-07-05T09:26:44+09:00
2006-06-29T05:37:00+09:00
hisamioh!
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6/21に母と一緒に日本から米国に戻り、母の2週間の初の米国体験は無事に終わりました。空港のセキュリティで、涙をこらえながら、ゲートに向かう母の後姿を見て、思わず私も目頭が熱くなり、やせて小さくなった母をいつまでも見送っていました。
英語が話せない母が1人で飛行機で日本に帰国することを考えると、本当に心配で、今も太平洋を飛んでいる母のことが気になっています。
母の2週間の米国体験は、驚きの連続だったようです。彼女が発する言葉は、11年前にアメリカに移住してきた頃の私と同様のもので、マスメディアを通じて知っていたアメリカを、自分の目で見て実感した母は、日米の違いに改めて新鮮な感動を実感いたようです。
母の行動は精力的です。
・まずは、お待ちかねの「メジャーリーグデビュー」:
6/24(土)、メジャーリーグの大ファンである母はサンフランシスコ・ジャイアンツ vs オークランド・アスレチックスのゲーム観戦です。デイゲームで、自宅からフェリーに乗って、SFダウンタウンに到着したあと、夫と3人でボールパークまで歩いていきました。母は、足がだいぶ弱っていますが、私の腕につかまりながら、「メジャーリーグデビュー」という呪文を唱えながら、がんばって歩き、無事にChina Basinまで到着しました。試合は、Barry Bondsの719号ホームラン(彼はその日はオフのはずでしたが、本人の希望で出場したというおまけつき)、ジャイアンツの逆転勝ちという好ゲーム。母は、「I was there」というベリーがホームランを打ったゲームにいたという記念のピンをもらって、球史の証人になれたと大喜びでした。
・サンフランシスコベイでの「セーリングデビュー」:
6/29(木)、夫と3人で友人のセールボート、仏製のJeanneau(ジュノー)の51フィートの「Polonaise Ⅱ」で、ベイセーリングに挑戦。天気もよく穏やかな気候で、ビギナーの母にとってはちょうど良いセーリングとなり、ジャイアンツの球場のあるSouth Beach Harborに向かって、船を走らせました。ハーバーには、日本の国旗がはためくセールボートEmu Ⅱが停泊しており、声をかけると、大阪から2ヶ月かかってサンフランシスコに到着した隻腕のヨットマン、米子昭男さんが出てきました。彼は片腕の世界無寄港のセーリングにチャンレンジしたセーラーで、植村直己冒険賞を受賞している方です。久しぶりに日本語を話せたのが、嬉しかったようで、うちの船の中で、今までのセーリングの話を大いに語られていました。
・ルーズベルト大統領専用ヨットPotomacの船内視察:
7/2(日)、夫もクルーとして乗り込むことのある、ルーズベルト大統領専用ヨット「ポトマック号」の船内見学。私と一緒に、英のチャーチル首相とルーズベルト大統領が座ったファンテールというソファで記念撮影。500万ドルかけて修復されたポトマックは、大統領の死後、一度はエルビス・プレスリーもオーナーとなったこともある歴史的な船です。ボランティアのWandaの説明やビデオを見ながら、船内をくまなく見学して、大統領夫人であるエレノア・ルーズベルトの業績もしっかり拝聴して、歴史を大いに学びました。
・アメリカの一般市民との「コミュニケーションデビュー」:
2週間の米国滞在中、毎朝必ず自宅の近くを探索していた母は、道すがらほとんどのアメリカ人が必ず挨拶をしてくることに、すっかり感心していました。彼女は英語が話せないことを気にもせずに「ハーイ」を連発して、先方がそれ以上を英語で語りかけると、すぐに日本語に切り替えて、身振り手振りを交えたコミュニケーションで、米国の一般市民との社交を単独で行っていました。どうやら、私の度胸のよさは彼女譲りのようです。
もちろん、これ以外にゴールデンゲイトブリッジやサウサリートなどの観光名所も押さえて、シリコンバレーや太平洋岸のハーフムーンベイまで、足を伸ばしており、さらにガーデニングが大好きな彼女は、我が家のバックヤードにトマトや日本きゅうりまで植えて、大いに満足したようです。
滞在中、彼女の言葉で記憶に残ったのは、
「アメリカはいろんな人種がいて、まるで五目御飯のようだ。白米だけのご飯より味がある」
「誰でも、目があえば、にっこり笑って挨拶をする。日本だったら、まず知らない人と目をあわせないし、ひどい時には、年寄りは突き飛ばされてしまう。」
「台所のカウンターが高くていいね、これなら、料理をする時にかがむ必要がない。つくりがすべて合理的だ」
「なんで、日本はこんな大きな国と、戦争をしたんだろうね。まったくばかげている。」
「国旗を誇りを持って掲げられるアメリカはいいね」
彼女のつぶやきには、確かに真実の感動や感慨があり、私も多くのことを考えさせられました。
私にとって最も大きな収穫は、「母と11年ぶりに過ごした濃密な母と娘の時間」です。自分が米国で元気で生活していけるのも、すべて両親が私に健康で頑丈な精神と肉体を与えてくれたからです。この2週間は、17年前に父が亡くなった以来、1人で生きる母への親孝行のチャンスでもあり、母へは感謝の気持ちで一杯です。
母の誕生日は日本の建国記念日の2/11で、私にとって、この日は母と僕の誕生日で、二重の意味を持つ日です。今朝、夫は仕事に出かける前に、母に「今日はアメリカの誕生日」と言って独立記念日のことを話していました。
アメリカ人は独立記念日をみんな楽しみにしています。大人も子供も、みんなイスを道路に持ち込み、独立記念日のパレードを見守り、ブルー、レッド、ホワイトの3色が街中にあふれています。アメリカの誕生日は、さわやかな風にふかれて、大小の星条旗がはためく、気持ちのいい日です。
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カンファレンス、無事終了「しゃべくりました」
http://hisamioh.exblog.jp/3238885/
2006-06-13T22:34:00+09:00
2006-06-13T22:41:44+09:00
2006-06-13T22:34:58+09:00
hisamioh!
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しかし、だめでした、「おしゃべり大柴」のエンターテイナーの精神は、とどまるところを知らず、15分の持ち時間のところを、30分も話してしまいました。
MMC 2006の最新情報は、このサイトで見てください。
1400名の方たちの前でしたが、あがることもなく、オーディエンスの顔を見ながら、誰も寝ていないか、ケータイでメールしていないかなど、壇上でみんなの行動をチェックしながらのプレンゼンで、いつものことながら、「踊り子大柴ひさみ」状態で、パフォーマンスをしました。
パネルが終わったあとの反響も大きく、私のエネルギーを感じていただいたようで、米国最新のオータナティブなマーケティング事情は、好評でした。
私のプレゼンの結論は、「P2P Marketing」しか、もう効かない。
「Let Influencers drive your marketing」
の考えで、CGM Relationsにフォーカスして、生活者と話しながら、彼らにマーケティングをしてもらう、そんな仕組みを作れる企業が、成功する、それが今の時代の結論です。
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Momentum(勢い)を失ってはおしまいだ!
http://hisamioh.exblog.jp/3217456/
2006-06-10T16:34:00+09:00
2006-06-11T07:35:30+09:00
2006-06-10T16:34:52+09:00
hisamioh!
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今回は、私にとって特別の意味を持つ日本行きです。理由は、米国移住以来初めて、母をサンフランシスコに連れてこられるからです。母にとって、今回が初の海外旅行で、11年間ずっと誘い続けた結果、やっと決心してくれました。彼女が固辞していた理由は、「ひさみが仕事で忙しい時に米国へ行って足手まといになるのは嫌だ」という理由でした。決心した後、母はパスポート取得のために、一気に本籍まで移して(自由が丘から国分寺市)は、手続きに走り回りながら、大いにボルテージをあげており、気分はかなり「ハイ」になっています。
今回の来日の目的は、6/12開催のMMC2006 (Mobile Marketing Conference)のコンファレンスのパネリストとしての参加です。昨年は、太平洋半分横断セーリング航海のために、ライブで東京に来ることができず、ビデオで参加しましたが、今年はライブ出演で、1500名のオーディエンスの前でのお話となります。今も当日のプレゼンテーションの原稿の手直しをしています。
最近は、すっかりWOM (Word of Mouth)を活用したオータナティブなマーケティングの戦略開発実施にフォーカスしている私ですが、クライアントは日本企業のために、実際は常に日米間の「ビジネスの体温の違い」に四苦八苦しています。すでに滞米生活は11年を超えて、米国人血中濃度がかなり高い私にとって、この「体温差」を感じると、「あーまたか」と右肩の凝りを覚えます。
日本の企業とのミーティングで最も頻繁にでて来る言葉は以下です。
「上が理解できない」
「社の方針だからしょうがない」
「どうやって社内を説得するか?」
「前例がないので」
こうした言葉が出てくる背景には、
・日本ではプロジェクトの「担当者(Contact Person)」がいても、
・「責任者 (In charge of, or Decision Maker)」はいないという実態です。
米国式がすべて良いわけではありませんが、この日本式の「担当者」とビジネスをすると、とにかく「社内調整という妖怪のような責任の所在が不明なモノ」に時間がかかり、米国側のプロジェクト参加者の「Momentum(モメンタム:勢い)」を失うことがしばしばです。
東洋にも「一気呵成」という言葉があるように、物事を成し遂げるには「スピードと勢い」が重要です。それがあれば、多少の困難や課題も、みんなの「気」の集合体が、思いもよらないほどの力を生みだしし、物事を成就できます。私自身、「思った瞬間に、すでに言葉が口から出て、身体も同時に動くタイプ」で、意思決定が異常に早い性格です。モメンタムをそがれることは、こうした私のアドバンテージをそがれることも意味し、やりにくくなることがしばしばです。
初の米国訪問に意欲を見せる母を見ていると「モメンタムと一気呵成」という言葉が浮かび、彼女のアドレナリンの上昇を、ひしひしと感じます。母の2週間の米国滞在中は、仕事をしながらでも、母にきちんと親孝行できるように、私のアドレナリンも大いに上げて、楽しみたいと思います。
コンファレンスでは、「よーし、目いっぱいエネルギーを放出するぞ!」という気分です。
しかし、日本は蒸し暑い!!また、蚊にも刺されてしまい、思わずキンカンをつけました。これは効く。
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White Collar Crimeのけじめ(エンロンのトップも塀の中に)
http://hisamioh.exblog.jp/3138334/
2006-05-26T09:29:00+09:00
2006-05-27T05:18:55+09:00
2006-05-26T09:29:54+09:00
hisamioh!
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2001年当時600億ドル以上の市場価値があったエンロンは、このGreedy(強欲)な経営者たちのミスリードによって、株価の下落と倒産を招き、社員はおよそ21億ドルの年金を一瞬のうちに失い、5600人が解雇され、多くの株主に多大な損害を与えました。米国ビジネス史上の最悪のスキャンダルの一つとして、「エンロン崩壊」という言葉で、話題になり、私も当時はこの事件にかなり関心を持って、以下のようなコラムを書いて、事件を見守っていました。
番犬と道化師の役割 (The Roles of Watchdogs and Fools)
*ベイエリア最新事情2001年12月24日*
カモフラージュ・メイクアップ-エンロンの場合 (The Camouflage Makeup-Enron)
*ベイエリア最新事情2002年1月25日*
失われた企業モラル (The Loss of Corporate Ethics)
*ベイエリア最新事情2002年6月22日*
あれから5年が過ぎて、やっと、創立者・会長・CEOのレイは、最長165年間、CEOのスキリングは最長185年の受刑を宣告されました。すでに10年間の受刑が確定しているCFOのAndrew Fastow(アンドリュー・ファストウ)は7月から塀の中に入り、レイとスキリングはいみじくも「9月11日」から始まります。この4ヶ月かかった2人の裁判で、検察側の切り札が元CFOで一連のエンロンの不正会計操作の設計者だったファストウです。彼は、彼の妻をエンロン事件の関係者として1年間の受刑生活をさせており、トップ2人とすべて協議の上で行ったと証言して、2人を一気に不利な状況に落としこんでいます。
いろんな報道や陪審員・関係者の発言で、頻繁に出てきたのが、「Liar(嘘つき)」という言葉です。米国では、間違いや悪事をしても、それを正直に認めて、今後二度とそれを繰り返さないと誓う姿勢を評価します。反対に、「正直に話さない=嘘をつく」ことを嫌い、レイとスキリングが、「エンロンが倒産するほどひどい財務状態であったことは知らなかった」と言ったことに対して、「社員と一般投資家と株主に嘘をついた」として、鋭く非難しています。
このエンロン崩壊に限らず、多くの大企業のCEOたちが行ったホワイトカラークライムは、米国ビジネスの「Greedy(強欲さ)」の象徴として、多くの非難を招き、それを受けて検察側も必死の努力により、徐々に塀の中にCEOたちを送り込んでいます。
Bernard Ebbers, 64 | GUILTY
Former chairman & CEO, WorldCom
Dennis Kozlowski, 59 | GUILTY
Former CEO, Tyco International
Frank Quattrone, 50 | CONVICTION OVERTURNED
Investment banker, Credit Suisse First Boston
John Rigas, 80 | GUILTY
Former chairman and CEO, Adelphia
Richard Scrushy, 53 | NOT GUILTY
Former chairman and CEO, HealthSouth
Martha Stewart, 64 | GUILTY
Founder Martha Stewart Living Omnimedia
また、現在SECによって調査進行中のCEOたちへの巨額な報酬の一部である「ストックオプションのバックデイト」問題には、SF Chronicleによれば、以下のような企業の名前があがっており、何らかの問題で巻き込まれる可能性があるとしています。
Altera, San Jose -- internal inquiry
Cnet Networks, San Francisco -- internal inquiry
Juniper Networks, Sunnyvale -- U.S. attorney investigation
KLA-Tencor, San Jose -- SEC investigation
McAfee, Santa Clara -- internal inquiry
Mercury Interactive, Mountain View -- SEC investigation
Openwave Systems, Redwood City -- SEC investigation
Power Integrations, San Jose -- internal inquiry
Trident Microsystems, Sunnyvale -- internal inquiry
Zoran, Sunnyvale -- internal inquiry
Source: Company reports, Chronicle research
この「ストックオプションのバックデイト」も、「日付をさかのぼる嘘」によって、ストックオプションを実際に売る時点との差額で、莫大な利益を経営者たちにもたらします。これは企業の会計において損益の数字を変えることを意味し、さらに、それは投資家へ嘘、あるいは納税の不正申告へとつながる可能性を秘めています。
「嘘つきは泥棒の始まり」、これはどうやら真実のようです。
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